【NEW】医師国家試験 精神科過去問解説 順次UP中です!→【国試過去問】

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33歳の男性。3か月前から欠勤が増え、職場でアルコール臭を指摘された。産業医の勧めで精神科を受診したところ、アルコール依存症と診断された。診察時、「仕事が忙しく気分が落ち込むため飲酒量が増えた。飲みすぎといわれたので3日前から断酒した」という。手指の震えと発汗を認める。

この患者で正しいのはどれか。

a 身体依存が認められる。

b 医師から退職を勧める。

c うつ病を合併する可能性は低い。

d 治療の第一選択は薬物療法である。

e 自ら積極的に治療を求めることが多い。

解答:a

身体依存は「離脱症状」の有無で決まり、精神依存は「渇望」の有無で決まる。
物質依存の中核は精神依存なのでどの薬物にも精神依存は存在する。
身体依存はUpper系はなく、Downer系に強く出る。

アルコールは身体依存も精神依存も強く、精神病症状をきたすこともあり、何より肝疾患など全身の身体疾患にも影響を及ぼす「全部入り」の物質、かつ合法物質であることに留意しよう。

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