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116F2

入院していた患者が退院後の復職を希望している。

患者の治療と仕事の両立支援において、主治医として適切な対応はどれか。

a 復職の可否を判定する。

b 上司と一緒に受診させる。

c 就労上の留意点を指導する。

d 治療計画を雇用主に伝える。

e 治療を優先し仕事を控えるよう指導する。

解答:c 公衆衛生分野でも、臨床に出てからでないとわからなそうな問題が近年増えているが、これもその典型例。解法のコツは、医学の専門家観点で貢献できるものはどれかを考えることだ。

a. 復職できるかどうかは、たしかに医学の専門家観点で貢献できるかもしれないが、それらの助言を参考にしながら最終的な「判定」は会社(事業者)が行う。
b. トリッキーな選択肢だが、主治医側が受診させるものではない。例えば、患者自身が上司の同伴を拒んでいる場合などもあるだろう。万全一致の選択肢ではないときは不正解だと考えて除外しよう。
c. 正しい。ただし、患者の就労する会社に就いている産業医の方がもっと具体的な指導ができるので、主治医はあくまでも一般的な職場就労上の医学的アドバイスにとどまることも多い。
d. b.と同様、患者自身が雇用主に伝えることを拒んでいることを想定してみよう。本人の個人情報でもあるため、伝えることはできない。
e. 問題設定が「治療と仕事の両立支援」なので、そもそもこれに反する。

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